労働基準法の目的とは

労働基準法の目的とは

労働条件は自由に決められる

労働者は会社と労働契約を結び、会社の社員として働きます。雇用契約を結ぶときに労働条件が提示され、この労働条件に従って働くことになります。この労働条件はそもそも自由に決めることができますが、全て会社の自由を認めると、会社は利益を上げるために、労働者を長時間働かせるでしょうし、給料も低く設定するでしょう。

 

しかし、これでは様々な問題が出てきます。

 

労働者は立場が弱い

労働者は会社に雇われて働いているという立場上、非常に弱い立場にいます。そのため、会社からの指示は必ず従わなければならなくなりますし、労働条件にもきちんと従わなければなりません。

 

しかし、働くということは体力を使います。そのため例で示したように、長時間の労働を行うことは労働者にとって非常に辛いものです。さらに賃金が低いとなれば、尚更辛いものでしょう。

 

しかし、会社で働き続けるためには、会社の方針に従い続けなくてはなりません。

 

労働者を守ることが目的

このように会社の自由を認めてしまうと、労働者は非常に辛い立場に置かれます。これを防ぐために、労働基準法が定められているのです。つまり、労働基準法の目的は労働者を守ることなのです。

 

労働条件などはある程度会社の自由にできますが、労働基準法に定められた規定はきちんと守らなければなりません。

 

また、業務を行っていく中でも、様々な制約を作ることで会社の自由にさせず、労働者の権利を守っていくことができます。

 

労働者の立場が弱いことは事実ですが、労働基準法は法律であり、どの会社であってもこれを無視することはできません。そのため、労働者は労働基準法の範囲内であれば、会社に対して異議を申し立てることもできるのです。

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