労働基準法が定める女性に対する扱い

労働基準法が定める女性に対する扱い

女性特有の決まりがある

現代は男性と女性は平等にという考えが一般的です。そのため、何事も差別なく行うようにされています。

 

しかし、やはり男性と女性では身体の作りも違えば体力も違います。また、女性の場合は男性にはない妊娠も起こり得ます。このような違いがあるにもかかわらず、無理に同じことを行うことは、かえって危険を生んでしまいます。

 

そのため、仕事においては女性特有の決まりが労働基準法で定められています。

 

身体に負担がかかる仕事はできない

まず、女性特有の決まりとして、女性は坑内での仕事をすることができません。坑内とは炭坑やトンネルのことであり、そこで行われる業務は男性であっても身体に負担がかかるものです。女性は妊娠をするため、身体を守らなければならないという医学的な観点から禁止されています。

 

また、そのほかの業務でも、妊娠に対しての危険が高まるような業務は行えないようになっています。

 

妊娠中はより厳しくなる

女性は妊娠する前であっても、身体を守るために業務に制限がありますが、もちろん妊娠中はさらに制限が厳しくなります。

 

坑内での業務はもちろんできませんし、妊娠中や産後1年未満の女性労働者は重量物の運搬などの業務も行うことができません。

 

また、妊娠中については、全ての業務において、今まで行ってきたものよりも軽い内容の業務に切り替えることができます。これは制限されているものではなく、労働者が申し出た場合にのみ適用されます。

 

このように、仕事上の決まりにおいて、女性特有の決まりが数多くあります。これは差別などではなく、女性の身体を守るためのものであり、医学的な根拠に基づくものです。

 

特に妊娠中は身体の負担が大きくなるので、きちんと決まりに沿って働きましょう。

スポンサーリンク