高所作業における決まりは労働基準法によって決められる?

高所作業における決まりは労働基準法によって決められる?

高所作業による危険の防止

労働者は会社で業務を行いますが、全ての労働者がデスクワークを行っているわけではありません。世の中には様々な職種、業種があるので、働き方も人それぞれです。そしてその分、業務中の危険度もそれぞれ違ってきます。

 

例えば高いところの工事を行う職種の場合、内勤の労働者よりも怪我をする危険が高いことは明らかです。

 

そのため、高所作業を行う場合には労働者の安全を確保するための決まりが定められています。これは労働者を守るための決まりですが、労働基準法に定められているわけではなく、労働安全衛生法によって定められています。

 

高さ2メートルでも高所作業

労働安全衛生法では高所作業を安全に行うための決まりが定められていますが、まずどの範囲が高所作業となるのでしょうか。

 

労働安全衛生法では、2メートル以上の高さでの作業は高所作業に含まれます。高所作業というと、鉄塔の上での作業などを思い浮かべますが、たとえ2メートルであっても高所作業となるのです。

 

理由としては、2メートルの高さでも通常よりは怪我をしやすいことには変わりませんし、2メートルの高さから落下した場合、足から落ちれば足を痛める程度で済むかもしれませんが、頭から落ちてしまえば命に関わる可能性もあります。

 

あらゆる可能性を考えたうえで、高所作業における決まりができているのです。

 

危険防止をすることで周囲も安全

労働安全衛生法では高所作業を行う場合には足場や安全帯を使うように決められています。これは労働者の命を守ることにつながりますが、けっしてそれだけではありません。

 

もし屋外での作業中に労働者が落下したとすると、被害に遭うのは労働者だけでなく、周囲を歩いていた一般人も被害に遭う可能性が出てきます。

 

つまり、高所作業での危険防止に努めることで労働者だけでなく歩行者も安全が確保されるということです。

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