同一労働同一賃金が労働基準法で規定されるか?
日本では年功序列が一般的
日本では昔から年功序列の制度がとられてきました。年功序列は、年齢を重ねるごとに給与が高くなっていく仕組みのことです。つまり、長年働けば給与にも反映されるということです。
これによって入社したばかりの社員と、年配の社員とでは給与に差ができます。
日本の会社ではこれ以外にも、正社員と非正規社員とで給与に差ができるなど、給与の差は常識ともなっています。
年を重ねるだけでは意味がない
年功序列が一般的だった日本ですが、最近では年功序列を廃止しようという動きがあります。
会社では、労働者が働いて業績を上げることで利益を出し、どの利益から労働者に給与を支払っています。つまり、労働者の業績が悪ければ給与が払えないということであり、全ては労働者の働き次第です。
今までの日本では、労働者は年を重ねるごとに仕事ができるようになるため、年功序列でも問題はありませんでした。しかし、近年では年齢を重ねるだけで業績を上げるわけでもなく、ただ年功序列に従って給与が上がっている社員もいます。
今の日本の労働環境では、年齢を重ねるだけでは意味がないのです。そのため、年功序列を廃止する動きになりつつあるのです。
同一労働同一賃金の導入へ
日本では給与に差が出ることが当たり前になっていますが、同一労働同一賃金が一般化している国もあります。
同一労働同一賃金とは、同じ職種で仕事量も同じであれば賃金も同じにするべきという考え方です。考えてみれば当たり前のことです。しかし、日本では導入が困難だとされ、雇用形態や年齢によって給与に差ができてしまっていました。
ところが、ここ最近で同一労働同一賃金を導入する案が持ち上がっており、導入も期待されています。
現段階では労働基準法に定められているわけではありませんが、いずれ労働基準法に定められるようになることが期待されます。
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