介護職と労働基準法
介護職は労働基準法が適用されない?
介護職は非常に大変な仕事だということは広く知られていることです。肉体的にも精神的にも疲労がたまってしまいますし、人の命を預かっている仕事であるため、労働時間も長くなってしまいがちです。
しかし、介護職に就いている人の多くが、長時間勤務であるにも関わらず残業代を払ってもらえなかったり、休憩をさせてもらえなかったりという状態になっています。
また、施設も介護職に労働基準法は適用されないと言っている場合もあるようです。
労働基準法は適用される
介護職であっても労働者には変わりありません。そのため、労働基準法も適用されます。残業代が支払われないなどあってはならないことですし、休憩もきちんととらなければなりません。
また、休日であっても連絡がきて、それに対応しなければならないことも多々あります。しかしこれも労働基準法違反になる行為であり、実際は労働者が対応する必要もないものです。
しかし、介護職という職業柄、対応してしまう人が多くいます。
介護職が少ないことも原因
これらは介護職に就く人は少ないことも原因として考えられます。働く人が少なければ、その分一人ひとりの仕事量が増えます。そのため、労働時間も長くなってしまいがちなのです。また、介護職は利用者の命を預かる仕事。その考えが労働基準法違反を指摘する気持ちを抑えてしまっていることも考えられます。
しかし、このような劣悪な環境になっていることが世間に広く知られているために、介護職に就く人が少なくなってしまったという側面もあります。
介護職は今後も必要になる職業です。まずは労働環境を整え、働きやすくすることで、介護職に就く人も増えていくのではないでしょうか。
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