労働基準法は船員にも適用されるのか
船員にも労働基準法は適用される?
会社で働く労働者を安全に働かせるために労働基準法があり、会社はそれにそって労働者を雇用しなければなりません。これは正社員だけでなく、アルバイトやパートであっても労働者と認められるので労働基準法が適用されます。
船員は特殊な働き方をしますがもちろん労働者に含まれます。では、船員にも労働基準法は適用されるのでしょうか。
船員には船員法が適用される
船員には船員法と呼ばれる独自の規定があります。
労働基準法は労働者を守るためのものなので船員にも適用されそうですが、一般的な労働者と船員とでは働き方に大きな違いがあります。
また、陸上で働いている労働者と船の上で働いている労働者では危険性も異なってきます。つまり、一般的な労働者と船員を同じ法律で守ろうと思っても無理なのです。そのため、船員には船員法という法律が適用されます。
しかし、船員には労働基準法が全く適用されないわけではなく、男女で差別をしてはいけないことや強制的に労働させてはいけないことなど、一部の基本的な部分は適用されます。
労働時間の基準が特殊
このように船員には船員法が適用されるので、一般的な労働者とは違いが生まれます。この中でも労働時間の基準については非常に特徴的と言えます。
一般的な労働者の場合、労働基準法によって1日8時間、1週間で40時間まで労働できると決められています。
船員に関しても1日の労働時間は8時間までとなっていますが、1週間の労働時間の基準は基準労働期間から決められます。基準労働期間とは、船員が船に乗って業務を行っている期間と船に乗っていない休日の期間を合わせた期間のことで、この期間の平均労働時間が40時間を超えてはいけないと決められています。
これは休日が不定期にしか取れない船員ならではの決まりです。
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