警察官と労働基準法
警察での労働
警察官は市民の安全を守る非常にやりがいのある仕事ですが、警察の労働環境は過酷です。労働時間はかなり長時間にわたります。事件が起きればほぼ24時間働かなくてはなりませんし、何も起きなくても万が一に備えて待機をしていなければなりません。このような労働環境はたとえ警察といっても許されるものなのでしょうか。
労働基準法は適用されない
通常の会社に雇われている労働者は労働時間や賃金などを労働基準法によって守られています。しかし、警察官の場合は労働基準法が適用されません。そのため、労働時間が長くなってしまったり、残業代が出なかったりということがあります。
また、休日はもちろんとることができますが、休日であっても呼び出しがあるなどして出勤せざるを得ない場合もあります。
市民を守る仕事であり、公務員なので給料は税金から出ています。そのため、残業代が出ないことや長時間労働は仕方ないと考える人も多いようです。
労働環境の改善を
このように24時間体制という過酷な労働環境の警察ですが、今はこのような状態を改善しようという動きが一部の警察であります。
事件が起きると休むことができなくなるため、休めるときに休むようにしたり、当直明けには午前中で帰宅するようにしたりという取り組みが行われています。
また、業務の効率を上げることで残業や休日出勤を極力減らすような改善策の話し合いも行われています。
この警察の取り組みが成功すれば、そのほかの警察にも取り入れられ、警察全体の労働環境が良くなることが期待できます。
警察は非常に重要な職業です。そんな警察官が働きやすくなるように、そして警察官を志望する人が増えるように、まずは労働環境を整えていくことが大切です。
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