労働基準法違反を内部告発する

最近、法外な長時間労働を行わせている会社が問題になることが多くあります。また、話題には挙がっていなくても、労働基準法違反をしている会社で働いているという労働者は数多くいるでしょう。

では、会社で行われている労働基準法違反を改善させるためにはどうすればいいのでしょうか。

労働基準法違反をしている会社を改善させる場合、多くの人が思いつく方法として内部告発が挙げられます。

内部告発とは社内で起きている違法行為を労働基準監督署などの機関に相談することです。しかし、内部告発は現実的な方法なのでしょうか。

内部告発をすることは可能です。また、内部告発をした人がばれてしまうと会社から嫌がらせを受ける可能性もあります。そういったことを避けるために匿名での内部告発も可能ではあります。しかし、匿名であっても内部告発をしたことがばれる可能性も全くないわけではありません。

さらに、内部告発によって労働基準監督署が調査に入れば、社内の雰囲気が悪くなることは明白です。

内部告発をする場合にはこういった部分も考慮しておかなければなりません。

労働者が内部告発をする場合、会社への不満が非常に溜まっている状態だと思います。そのような状態であれば、ばれて嫌がらせを受ける危険性を冒してまで内部告発をして社内環境を改善するよりも退職という道を選んだ方が安全です。

ただ場合によっては、どうしてもその会社で働き続けたいという人もいるでしょうし、生活環境によって仕事をやめることができないという人もいるでしょう。そういった場合のみ内部告発は有効と言えます。