労働基準法と労働者名簿
労働者名簿で労働者の情報を把握する
会社では様々な書類が作成され、それを常備しておかなければならない場合があります。その中の一つに、労働者名簿があります。
これは労働者の氏名や生年月日、履歴などを記載します。また退職した人に関しては退職した日付と理由も記載しなければなりません。
これは社員だけでなくアルバイトなども含め、労働者全員分を作成します。
労働者名簿の作成は必要
この労働者名簿は、経営者や役員などが労働者のことを把握するためだけに作成され、必ずしも作成する必要はないのでしょうか。
実はこの労働者名簿は必ず作成しなければならず、このことは労働基準法でも定められていることです。
また、内容は変わることがありますが、それを常に更新し続けなければなりません。作成はしたとしても内容に不備があれば、労働基準監督署から是正勧告を受けることがあります。
きちんとしたひな形で
労働者名簿は労働者全員分を作成する必要があります。小さな会社であればそれほどの量にはなりませんが、大きな企業になると作成も大変ですし、作成後も膨大な量を管理しなければなりません。
そこで、労働者名簿を一覧にして作成すれば管理も把握も楽になるのではないかと考えてしまいがちです。しかし、労働者名簿の作成は労働者基準法で定められていることであり、労働基準監督署が必ず確認する書類の一つでもあります。そのため、用意されたひな形できちんと作成し、常に新しい情報に更新していきましょう。
この労働者名簿の作成は総務などで働く人が作成を任されることがあります。もし作成を任された場合は、大切な書類だということを意識して、きちんとした作成、管理を行う様にしましょう。
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